お母さん「起きろ、食べろ、勉強しろ」
子供「ねみぃ、金くれ、うるせ~」
の貧しい会話では、豊かな心はつくれません。
子供の人格形成の基盤となるのが「情緒の安定と発達」です。
子供が家に帰って来たとき、外での緊張がほぐれ、心身の疲れを癒す事が出来る環境をつくり出すことです。それは母親の笑顔であり、優しい語りかけであり、家族の者の温かい励ましの声なのです。
子供が小学生のうちなら、会話もなにも考えなくてもできると思います。
ただ、子供が中学生になり思春期に突入し始めると、なかなかうまくいきません。【うちの子に限って】と思っているお母さん、たくさんいると思います。
しかし思春期とは「自分」というものを意識し始め、「自分は大人である」と思い始める部分から、大人、特に身近な大人である親に対して批判的な目を向けるようになるものなのです。
親と対等な立場で勝負したくなるのです^^これが自我が芽生えたということです。しっかり成長しているということなのです。
ただ「反抗期」だからと言って、面倒だから会話をしないとか、子供が機嫌を悪くするから、話しかけない。では豊かな心が育っていきません。
どのような会話をしていけばいいのでしょうか???
「対等な立場」で話せる世界を親子で小さい時から作っていくのです。
親子で一生懸命やってきたものありますか??子供が一生懸命頑張っていることを、一生懸命応援していますか??
一緒に頑張ることで「親の愛情」を子供は知ることができます。なんでも子供のいうことを聞いてあげるということが「親の愛情」ではないのです。
僕は小学生中学生にバスケットボールを教えています。子供も親も本当に一生懸命やっています。そこで子供は「親の愛情」を自然と感じているのです。だから、中学生になっても大人になってもこの会話だけは「対等な立場」で話せることができます。親の愛情を汲み取った子どもとその親の心と心の響き合いがこの関係を作っているのです。
心の響き合いを多く行うことによって、親子がより良い関係となり、たとえ反抗期を迎えたとしても、会話を楽しむことができ、それによって豊かな心が育っていくのです。